おすすめ記事

【2020年版】被災時のLGBT対応&トランスジェンダー(FTM)必携グッズ紹介

FTM 避難所 対策

災害が起こったとき、避難所での生活が不安だな…
LGBTへの配慮ってどのくらい進んでるんだろう…

戸籍上はまだ女性だけど、避難所では男性として過ごしたいな…

【deidei】

そんな方に向けて、2020年最新の被災時のLGBT対応と、トランスジェンダー(FTM)が避難時にあると便利なグッズなどをご紹介します!

1.LGBT当事者が被災時に困ること8つ

今まで避難所に行ったことのない人にとっては、どんなことで困るのかもわからず、不安に感じるのではないでしょうか?
ここでは、今まで起こった災害時にLGBTの当事者が困ったことをまとめて紹介します。

1.1 避難者名簿の名前・性別欄が書きづらい

避難所についたら、避難者名簿に個人情報を記載しますが、トランスジェンダーやXジェンダーにとっては書く手が止まってしまうことがあります。

なぜなら、自認している性別(または見た目の性別)と戸籍上の性別が違うから

安否確認の意味でも、名簿には正式なものを書かないといけないのかな? と思いますが、やはり性別などを記載することに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

場合によっては、避難者名簿の記載が嫌で避難しずらいと感じる方もいるようです。

1.2 下着・衣類などの物資をもらいづらい

1.1と同様に、自認する性別が身体的性別と異なるトランスジェンダーやXジェンダーの方が困ることの一つですよね。

身体的性別に合ったものだと、普段着ないような服装になってしまう。

かといって、身体的性別を知ってる人たちの前で、自認している性別の物資を受け取るのは、かなり勇気がいります。

1.3 パートナーと同じ区画・仮設住宅を利用できない

これは、多くのLGBT当事者が困ることじゃないでしょうか。

性的指向が同性に向いているゲイやレズビアンの方だけでなく、戸籍の変更まではおこなっていないトランスジェンダーなど、正式な婚姻関係にないカップルはたくさんいます。

基本的に、避難所のスペース利用や仮設住宅入居は世帯単位が原則ですので、「家族」と認められていないカップルは別々に過ごすことを余儀なくされます。

1.4 パートナーの詳細な安否情報が得られない

個人の安否情報などについては、災害対策基本法の施行規則により、3つに分類されています。

①同居の親族(事実婚などを含む)
⇒ 被災者の居所や連絡先、負傷の状況など

②同居以外の親族か職場の関係者
⇒ 安否状況と負傷の状況

③知人その他
⇒ 安否情報の有無のみ

婚姻済み・事実婚でない同性カップルなどは、『③知人その他』とされることが多く、安否情報のみしかわかりません。

どこにいるのか、けがはしてないかなど、詳細情報が得られないと不安ですよね。

1.5 自認する性別の更衣室・トイレが使いづらい

避難所としてよく使われるのは、公民館や体育館などの比較的古い建物です。

そのため、多くの避難所では誰でもトイレなどの設備がなく、男女で分かれているものを使わざるを得ません

性自認に関するマイノリティであるトランスジェンダーやXジェンダーの方は使いにくいと感じるのではないでしょうか?

自認する性別の方を使いたいけど、見た目から想像される性別と違いがある場合、他の被災者からの奇異の目がストレスになることは、容易に想像できます。

ですが、周りの視線が気になるからと、トイレを使わないでいると体調不良の原因にもなりますので、注意が必要ですね。

1.6 身体を見られたくなくて入浴できない

これもトランスジェンダーやXジェンダーの方が気になることですね。

身体の治療が済んでいる、済んでいないに関わらず、服を脱いで裸になるのは、苦痛に感じる人も多いんじゃないでしょうか?

多くの避難所や無料開放している入浴場は男女に分けられているうえに、他の被災者との共同利用のため、利用することが困難な場合があります。

1.7 定期的なホルモン治療ができない

定期的にホルモン治療を受けているトランスジェンダーの場合、病院がなくなったり、交通手段がなくなることによって、治療が継続できなくなる場合があります

それが長期間に及ぶと、体内のホルモン量が減って、体調不良の原因にもなりますよね。

特に、性別適合手術によって、子宮などのホルモンをつくる器官を失っている方は注意が必要ではないでしょうか。

1.8 困っていても相談しづらい

1.1~1.7まで、被災時に困ることを紹介しましたが、相談しづらいことが一番困るのではないでしょうか?

困っていることがあっても、誰に相談すればいいかわからない…
相談しても、どうせ対応してもらえないんだろうな…
それだけでなく、避難所にもいづらくなったら嫌だな…

LGBTの方向けの相談窓口がない場合が多いので、このように不安を抱えながら避難所で過ごすのはとてもストレスがかかることですよね。

2.避難所におけるLGBT対応 総まとめ

国内で災害時のLGBTへの支援が着目されるようになったのは、2011年の東日本大震災以降からです。

【deidei】

約9年経った今、どう変わっているのでしょうか?
ここでは、さまざまな調査結果から、避難所におけるLGBT対応をご紹介します。

2.1 LGBTを含む性的少数者への配慮の現状

2020年1月18日の毎日新聞の調査によると、

災害時の対応を定めている『地域防災計画』や『避難所運営マニュアル』などに、LGBTへの配慮を盛り込んだ自治体は、全国の都道府県、道府県庁所在地、政令市、東京23区(計121自治体)の23%にとどまっているようです。

121自治体の内訳は、

地域防災計画などに、
配慮が必要だと盛り込んだ自治体
23%
28自治体
地域防災計画などの改定を検討中
(時期は未定)
37%
45自治体
検討していない36%
43自治体

また、内閣府男女共同参画局が2013年5月にまとめた、『男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針』事例集では、

  • 男女共用トイレについて「最低でも一つは設置するよう検討することが必要」
  • 避難者名簿の性別欄については「自由記述欄とする方法も考えられる」

と記載されています。

ただし、内閣府の各種ガイドライン等では明確な記載がないため、滋賀県などでは、「盛り込む必要性は理解しているが、検討ができていない」としています。

2.2 各自治体におけるLGBTへの配慮の具体例

地域防災計画などに、LGBTへの配慮が必要だと盛り込んだ自治体の具体的な配慮の一部をご紹介していきます。

<愛知県>
2018年3月、避難所運営マニュアルを見直し、LGBTに配慮する支援策を加えています。

具体的には、

  • 男女共用のトイレの設置
  • 更衣室や入浴施設を1人ずつ使える時間帯の設定
  • 生理用品や下着などの物資を個別に届ける仕組みの検討

<山形市>
2019年3月、市職員や教職員を対象に作製したハンドブックに「配慮すべき点を検討しておく必要がある」と盛り込み、LGBT当事者や支援者が集まれる場所作りなどの支援策を紹介。
2019年8月には、地域防災計画にもLGBTに配慮した環境整備に努めると明記しました。

<鳥取県や長野県>
独自に作成した指針で、LGBTへの配慮の必要性を明記しています。

さらに、

  • 男女を問わず利用できるスペース
  • 男女共用のユニバーサルトイレを最低1基設置すること

などを市町村に求めているようです。

<東京都>
指針の中で「LGBTの人が相談できる窓口が必要」としています。

さらに、トイレや風呂の利用は「性自認に応じた個別利用などの配慮」をするとしています。

2.3 同性パートナーの災害時の安否確認

婚姻済み・事実婚以外のカップルにおける、災害時の安否確認は、『③知人その他』に分類され、安否情報のみしかわからない可能性があります

①同居の親族(事実婚などを含む)
⇒ 被災者の居所や連絡先、負傷の状況など

②同居以外の親族か職場の関係者
⇒ 安否状況と負傷の状況

③知人その他
⇒ 安否情報の有無のみ

2020年1月18日の毎日新聞の調査では、

婚姻済み・事実婚以外のカップルが、同居の親族と同様にパートナーの安否情報を得られるとしたのは、121自治体のうち13%(16自治体)に満たない結果となりました。

16自治体のうち13自治体は、パートナーシップ制度を根拠に、婚姻済み・事実婚以外のカップルも同居の親族と認めるとしています。

大分県、静岡市、浜松市ではパートナーシップ制度がないが、事実婚の状態と認められるかどうかや当事者の申告によって「同居の親族」とするそうです。

婚姻済み・事実婚以外のカップルに対し、①~③のどの区分とみなすかを決めていない自治体は42に上り、そのうち一部の自治体は今後検討を行うとしています。

さらに、半数弱を占める58自治体は、婚姻済み・事実婚以外のカップルを「事実婚と同様の状態か証明できない」ことから、「③知人その他」として扱っているのが現状です。

2020年1月に公開した毎日新聞の調査結果より、

  • 『地域防災計画などにLGBTへの配慮を盛り込んでいる自治体』
  • 『婚姻済み・事実婚以外のカップルからの安否紹介を「同居の親族」として扱う自治体』

の一覧は下の表をご確認ください。

自治体種別LGBTへの配慮を盛り込む同性カップルを「同居の親族』に
都道府県東京都
長野県
愛知県
大阪府
兵庫県
徳島県
熊本県
山形県
千葉県
山口県
大分県
政令市
県庁所在地
札幌市
山形市
さいたま市
千葉市
新潟市
岐阜市
名古屋市
大阪市
徳島市
松山市
福岡市
熊本市
堺市
静岡市
福岡市
長崎市
熊本市
那覇市
浜松市
堺市
北九州市
東京23区板橋区
墨田区
世田谷
千代田区
練馬区
文京区
江戸川区
渋谷区
世田谷区
豊島区
出典:災害時、性的少数者に「配慮」23% 避難所マニュアル記載 全国121自治体調査-毎日新聞

さらに、東北6県と全77市に関する被災時のLGBT対応については、こちらの記事が詳しく紹介されていますよ!
>> 【焦点】災害時、性的少数者への「配慮」1割満たず 東北の自治体-河北新報

3.FTMが避難時にあると便利なグッズ5選

【deidei】

『1.LGBT当事者が被災時に困ること』でも紹介したように、避難所はトランスジェンダーにとってストレスが多い環境です。
少しでも快適に過ごせるよう、避難時にあると便利なものをご紹介します。

3.1 タチショングッズ

すでに男性として生活していて、避難所でも男性として過ごしたいなら、トイレもスムーズに使いたいですよね。

避難所を利用している人が多くて、大便器側の長蛇の列に困らないように、タチショングッズを持っておくのがおすすめです。

FTMパスグッズ専門店で売っているものでも良いですが、普段ほとんどタチションしないよって方は、Amazonで買える簡易的なものを防災セットの中に忍ばせておきましょう!

安いものだと数百円~ 購入できます。

>> Amazonで ”立ち小便器” を探す

3.2 ナベシャツ

絶対に必要な衣類は支給してもらえるかもしれませんが、ナベシャツを支給してくれる避難所はどこを探してもないはず

でも、避難生活が長引くとナベシャツの洗い替えが必要になりますよね。

ずっと同じナベシャツを使って不衛生な状態にならないよう、安いものでもいいので、何着か持っておくと安心です。

こちらの記事で、2000円以下で購入できるおすすめのナベシャツを紹介しているのでチェックしてみてください!
>>【2000円以下】のナベシャツおすすめ5選

ナベシャツを何着も持って行く余裕がない方には、腰用サポーターテーピングがおすすめです。

事前に防災セットの中に入れておきましょう!

>> Amazonで ”腰用サポーター” を探す
>> Amazonで ”テーピング” を探す

3.3 生理用品

子宮卵巣摘出をしていないFTMは、ホルモン治療していない方はもちろんのこと、ホルモン治療中の方でも避難中の治療ストップにより生理が来る可能性があります

生理用品は支援物資でもらえますが、場合によっては周りの目を気にして、もらいに行く勇気が出ないかもしれません。

そんなときのために、自分用に持っておくと安心です。

普段使い慣れているものがあれば、防災セットの中に入れておきましょう。

また、生理が来たけど、どうしても男性用のトイレを使いたいって方は、洗い流せるナプキンがおすすめですよ!

>> Amazonで ”流せるナプキン” を探す

3.4 男性ホルモン自己注射キット

災害の規模によってはホルモン治療をストップせざるを得なくなります。

でも、ホルモン治療をストップすると、ホル切れによる体調不良になる可能性があります。

もし心配な場合は、男性ホルモンの自己注射も検討してみてはいかがでしょうか?

自己注射の方法は、G-pitの井上健人さんが動画で紹介していますので、参考にしてみてください。

また、自己注射まではしなくとも、ホルモン治療頻度が少ない『ネビド』へ切り替えておくのもいいかもしれません。

一般的なホルモン注射(短期持続型:エナルモンデポーなど)と長期持続型のネビドとの違いについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
>> ネビドのメリット・デメリット【エナルモンデポーとの比較】

3.5 緊急連絡先カード

被災した時だけでなく、万が一に備えて『緊急連絡先カード』を持っておきましょう。

自分が意識不明等の状態になったことを親族以外に知らせたい場合は、持っておいて損はありません。

名刺などのちょっと上質な紙に、緊急時の連絡先を書いて、免許証などと一緒に持ち歩いておきましょう!

『緊急連絡先カード』を作るときは、こちらの記載内容例を参考にしてみてください。

<表面>
私が事件や事故、その他のトラブルに遭遇し、家族への連絡が必要な場合には、裏面の人に連絡してください。
また、この人の面会も望みます。
サイン(自署)

<裏面>
緊急連絡先
名前:○○○○○、電話番号:○○○-○○○○-○○○○
複数の連絡先でも可)

4.これで安心。おすすめ防災セット3選

災害はいつ身近に起こるかわかりません。

実際に、東日本大震災や熊本地震など、甚大な被害をもたらした災害が、立て続けに起こっています。

“いつかやろう”では手遅れになるかもしれません。

アイコン名を入力

防災に関心を持っている今、防災セットを備えるところまで一気に終わらせておきましょう!

どの防災グッズがいいかわからない方に向けて、私が厳選したおすすめ防災セット3つをご紹介します。

4.1 オリジナル防災バッグOTE



クラウドファンディングCAMPFIREにおいて、わずか1ヶ月で目標金額を遥かに上回る279%達成!

いままでなかった新しい防災セット『オリジナル防災バッグOTE』

リュック型の防災セットは、目立つように派手な色・デザインのものが一般的ですよね。

そのため、押し入れなど、目につかない場所に保管しておくことが多いんじゃないでしょうか?

でも、『オリジナル防災バッグOTE』は、持ち出しやすさを徹底的に追及し、玄関に設置する、今までになかった防災セットです。

リュックもスタイリッシュなデザインなので、玄関のインテリアの邪魔をしません。

もちろん、スタイリッシュなだけでなく内容も充実しています。

防災のプロが厳選した『5年保存できるパン』や『コンパクトな手回し充電ラジオライト』など、充実の防災グッズ13点が収納されています。

持ち出すものを自由にカスタマイズしたい方は、バックのみの購入もできますよ!

オススメ防災グッズ1

『オリジナル防災バッグOTE』

玄関に設置。いつでも持ち出せる

他にはない洗練されたデザイン

プロが厳選した防災グッズ

4.2 防災セット『SHELTERシリーズ』



楽天市場で、防災セットでは初めての総合1位を獲得したアットレスキューの『SHELTERシリーズ』

総合ラインキングだけでなく、『日用品雑貨・文具手芸ランキング』、『防災関連グッズランキング』『防災セット非常用持ち出し袋ランキング』でTOP3を独占したこともある超人気商品です。

1人用だけでなく、2人用、3人用、子ども用など、使う人に合わせたラインナップのため、あなたにぴったりの防災セットが見つかります

さらに、防災グッズメーカー『LA・PITA』と、防災に関する豊富なノウハウを持つ防災士が共同で開発する防災用品ブランド『LA・PITA EMARGENCY』のグッズを扱っています。

いざというときに、「あってよかった」と思うようなセット内容なので、1つ持っておくと安心です。

アットレスキュー公式サイトでは、防災セット以外にも、『厚さ45㎜の防災ヘルメット』や『火を使わずに食材を温める発熱材』など、機能性の高い防災グッズや保存食を1点~購入できます。

特に保存食は、賞味期限が切れた時、どこで買い足せばいいか困らずにすむのでありがたいですね!

オススメ防災グッズ2

『SHELTERシリーズ』

リュック型防災セットの定番!

幅広いラインナップ

防災グッズの買い足しが容易

4.3 防災セット『Relief2』



断水・停電になっても3日間生き抜くことを考えて作られた防災セット『Relief2』

防災セット・非常食セットはシリーズ累計130,000個を突破しています!

防災グッズを詰め込むリュックは、撥水加工なので、雨が降っても安心して使うことができる優れものです。

22Lとコンパクトなサイズですが、1人分の防災グッズを詰め込んでも2/3くらいのスペースが余るので、服や子どもの荷物など、ほしいものは追加で収納可能です。

さらに、100ページ以上の防災マニュアルをダウンロード可能できます。

防災グッズでの備えだけでなく、災害が起こったときにどう行動すればいいかなど、ソフト面での準備もバッチリですね!

オススメ防災グッズ3

『Relief2』

断水・停電も想定したラインナップ

撥水加工で詰めやすいリュック

防災マニュアル付き

5.参考資料一覧

この記事を書くために参考にした資料はコチラ。

【deidei】

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。
関連記事