ホルモン注射

ネビドのメリット・デメリット【エナルモンデポーとの比較】

FTM ホルモン注射 ネビド

『エナルモンデポー』を筋肉注射してるけど、注射に行く時間があまりない。
長期持続型の『ネビド』に変えようかな…

【deidei】

 そんな方に向けて、ホルモン治療歴5年以上の”deidei”が、長期持続型ホルモン剤『ネビド』と『エナルモンデポー』との違いや病院・費用・痛みなどについてご紹介します。

ネビドって何?


ドイツのシェーリング社で製造されているホルモン剤です。
ヨーロッパ・アメリカですでに認可されており、比較的安全性は高いと言われています。
日本ではまだ認可されていません

ネビドの有効成分が体内でテストステロンに変換されることで、男性的な特徴に変化していくことができます。

ネビドのメリット・デメリット

『ネビド』を検討してる方は、どんな効果があるのか気になりますよね。
そんな方に向けて、メリット・デメリットの一部をご紹介します。

メリット

持続期間が長く、注射頻度が少ない

『ネビド』は長期持続型の男性ホルモン剤のため、3ヵ月に1回の注射でOKです
日本人の場合は、1回の注射で4カ月~6ヵ月程度持続することもあるようです。

短期持続型の『エナルモンデポー』だと2~3週間に1回なので、通院の回数が格段に少なくなって、空いた時間を有効活用できますね!

男性ホルモン値が安定する

『ネビド』は体内の男性ホルモン濃度を安定した状態で保つことができます。

次の注射までにホルモンが切れることがなくなるので、情緒不安定になったり、更年期障害の症状がでたりすることが少なくなるそうです

短期持続型の『エナルモンデポー』では、注射して数日で体内の男性ホルモン濃度がピークを迎え、その後減少していくため、ホルモン濃度が不安定になることが知られています。

下の図は『エナルモンデポー』と『ネビド』の男性ホルモン値の変化イメージを表したものです。

現在、『エナルモンデポー』によるホルモン治療で、ホルモンの濃度が不安定になりやすい方には向いているかもしれません。

デメリット

高価

1回の注射で約30,000円とかなり高価です
年間でも約120,000円。

一般的に使われている『エナルモンデポー』だと1回で約2,000円程度ですし、3週間に1回の頻度で注射したとしても約35,000円なので、約4倍ですね。

さらに、日本ではまだ認可されていないことから、戸籍の性別変更後でも保険適用外となってしまいます。

ホルモン注射をするために遠方から病院に通っている方であれば、交通費を加味して比較してみると良いかもしれません。

痛みがある

『ネビド』は一度に1000mgをおしりに注射しますので、注射後はかなり痛みがあります

個人差はあると思いますが、注射後に座れないほどの痛みがある場合もあるそうです。

回数をこなせば多少は慣れるかもしれませんが、あまりにも痛みがひどいようであれば、医師と相談してみてください。

扱っている病院が少ない

『ネビド』は日本ではまだ認可されていないものなので、『エナルモンデポー』に比べて扱っている病院は少ないです

ただ、頻繁に通院する必要がないので、自宅や職場から離れている病院でも気にならない方は検討してみてもいいかもしれません。

変化が緩やか

男性ホルモン濃度が安定する代わりに、注射後の男性ホルモン濃度は緩やかに上昇します

今すぐに生理を止めたい。声を低くしたい。と思っている方には向かないのではないでしょうか。

ネビドとエナルモンデポーとの比較

メリット・デメリットでも紹介しましたが、改めて『ネビド』と『エナルモンデポー』の比較してみました。

  エナルモンデポー ネビド(Nebido)
薬剤の量 125mg or 250mg 1000mg
注射位置 腕 or おしり おしりのみ
持続期間 短期 長期
頻度 125mg:2週間に1回
250mg:3週間に1回
3ヵ月に1回
(4カ月~6か月持続することも)
変化速度 比較的早い 比較的遅い
ホルモン値 不安定 安定
痛み 比較的痛みは少ない 痛みあり
費用 2,000円程度 30,000円程度
保険適用 なし
(性別変更後は保険適用できる)
なし
取扱い病院 多い 少ない

どちらもメリット・デメリットがありますし、体質などによりアナフィラキシーショックを起こす場合があったりと、どちらが合うのかは個人差があります。

医師とも相談しながら、ご自身の治療方法を検討してみてください。

ネビドを扱っている病院の探し方

『エナルモンデポー』は扱っている病院が多く、泌尿器科・産婦人科・ジェンダークリニックなどで注射できますが、『ネビド』は取り扱っている病院が少ないです。
そのため、どうやって探せばいいんだろうと思う方もいるかもしれませんね。

私自身が探したときは、下のキーワードで検索すると何件かの病院がヒットしました。

「ネビド ○○(住んでいる地域)」
「男性ホルモン 長期 ○○(住んでいる地域)」

男性ホルモン剤の注射は、性同一性障害のFTMだけでなく、生まれながら男性の方への男性更年期障害の治療にも使われています。

もし、性同一性障害の方への治療をおこなっているかわからない場合は、病院に問い合わせてみてください。

というわけで今回は以上です。

『ネビド』は注射頻度が少なく、男性ホルモン濃度も安定するので魅力的ですが、高価で扱っている病院も少ないです

メリット・デメリットを把握し、『ネビド』か『エナルモンデポー』のどちらにするか検討するための参考になれば嬉しいです。

【deidei】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。