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FTMが直面した現実【失敗しないための対策】

FTM 治療 現実

FTMの治療で戸籍の性別変更できるけど、男性として生活するうえで困ることはないのかな...

【deidei】

そんな疑問に対して、FTMの治療を続けてきた私の体験などから、FTMが直面するかもしれない現実をご紹介します。

※長く使われていた「性同一性障害」の診断名は2013年から「性別違和」に変更されているようです。

性別違和症候群(英: gender dysphoria)とは、元来、性転換症 (transsexualism) よりも、広範な概念を持つ gender dysphoria を日本語訳したものである。1980年のDSM第3版で性同一性障害 (gender identity disorder) が診断名として採択され、以降公式文書ではその記述が少なくなったが、ハリーベンジャミン国際性別違和協会(英語版)が、2006年に世界トランスジェンダー健康専門協会(英語版)(英: World Professional Association for Transgender Health)と改称されるまで性同一性障害と同意の内容を示すものとしてアメリカ精神医学会を中心に使用されてきた。2013年に発表された、DSM第5版では、以前の性同一性障害 (gender identity disorder) の診断名が性別違和 (gender dysphoria) に変更された。

出典:Wikipedia

障害ではないため、多くのFTMの方がおこなっているホルモン注射などを『治療』と呼ぶことに違和感があるかもしれませんが、この記事では『治療』という言葉を使わせていただいています。

FTM治療による主な変化

FTMの治療は、その人自身が生きやすくするためにおこなうものなので、何をして何をしないのかは人それぞれですが、
以下のように、女性的な特徴を少なくして男性的な特徴に近づけるためにおこないます

ホルモン注射生理が止まる
声が低くなる
ひげが生える
筋肉がつきやすくなる
手術戸籍の性別変更
胸がなくなる(乳房切除術)
生理が完全に無くなる(子宮卵巣摘出術)

これらによって生まれながら女性であるFTMが、男性的な特徴に変化するため、生活しやすくなります

2.FTMが直面する現実

一方で、いくら治療をしても理想の生活は送れなかったり、望まない変化があったりします。

個人差はありますが、多くのFTMが治療を進めていくうちに直面する現実3つについてご紹介します。

治療による望まない変化がある

治療による望まない変化にも個人差はありますが、具体例を挙げると結構たくさんあります。

  • ニキビができる
  • 攻撃的になる
  • 食欲が増して太る
  • 肝機能の低下
  • 更年期障害のような症状が発症する
  • 手術の傷跡が目立つ など...

ホルモン注射を続けた後や手術をした後に望まない変化があっても、元には戻れないことがあります。

焦って治療を進めてしまわないよう、しっかりと情報収集することが大切です。

治療によるメリットはもちろんありますが、デメリットも受け入れられるかどうか確認しながら進めていくと、後悔することも少なくなるのではないでしょうか。

 
ホルモン注射によって、今までできなかったニキビができることもあります。
そうなる前に、この記事を読んでしっかり予防しておきましょう。
>> ホルモン注射によるニキビを予防する方法
 

病院のHPやFTMの個人ブログなどで治療による変化が紹介されていますので、治療を検討されている方は見てみるといいかもしれません。

こちらにはホルモン注射や性別適合手術(SRS)について説明されている病院のHPのリンクをはっておきます。

ホルモン注射
性同一性障害専門治療 自由が丘MCクリニック
FTMの男性ホルモンの効果と発現時期
FTMの男性ホルモンの副作用
性別適合手術(SRS)ナグモクリニックGID外来
性別適合手術【FTM】
岡山大学病院ジェンダーセンター
SRSに関する情報

完全には男性の身体になれない

乳房切除術や子宮卵巣摘出術をして、戸籍上男性になっても、男性の身体になるわけではありません

膣が残っていたり、陰茎・陰嚢がなかったりします。

仮に膣閉鎖術、陰茎・陰嚢形成術を受けて限りなく男性に近い身体になることはできますが、完全に男性と同じ身体になるわけではありません。

また、骨格も男性と女性では違いますし、直すことも難しいです。

これらに関しては、受け入れざるを得ないんじゃないかなと思っています。

ただ体型については、筋トレによって男性的で筋肉質な身体になることもあるようです。

YouTubeなどで筋トレのやり方などをシェアしているFTMさんの動画も参考にしてみるといいかもしれません。

【FTM】筋トレ4年目、ガチでやればこうなる。モチベーション動画/FTM 4years transition

ジムに行きにくいという方は、自宅で自重トレーニングをするだけでも筋肉はつきます。

自宅でできるトレーニングについては、書籍やYouTubeでも様々なメニューが紹介されているので、参考にしてみてください。

生殖機能がなくなる

戸籍上男性となるためには、子宮卵巣摘出術を受ける必要があります。
これは生殖機能を失うことを意味しています。

仮に陰茎や陰嚢を形成したとしても、機能自体を手にいれることはできません。

そのため、精子を作れず、自分の遺伝子を残すこともできなくなります。

ただ、精子がなくても、非配偶者間人工授精(AID)や、卵巣摘出前に卵子保存することで子どもを授かる方法もあるようです。

特にFTMの非配偶者間人工授精(AID)については、2013年12月 最高裁で
「一般の夫と同じように「妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子と推定する」という民法が適用される」
との判決が出たことによって、挑戦する方が増えてきているのではないかと思います。

その時の記事も載せておきます。

・HUFFPOST
性同一性障害の男性を「父」と認定、最高裁 第三者から精子提供

非配偶者間人工授精(AID)と卵子保存については挑戦したことのあるFTMさんやサポートをおこなっている団体が情報発信しているようです。
その一部をご紹介します。

○非配偶者間人工授精(AID)

・G-pit LAB
トランスジェンダー子作りインタビュー vol.2 前田さんの場合・FTMパパデイサワぼちぼち人生記
AIDに挑戦するにあたって

・子宝ねっと
FTMでもAID受け入れ病院を探しております。

○卵子保存

・株式会社G-pit
GIDの子づくりとは? 子宮卵巣摘出前に卵子保存が可能です

・Aqua Beauty
FtM卵子凍結保存

子宮卵巣摘出術は生殖機能を永遠に失うものであり、術後に戻すこともできません。

自分は子どもが欲しいのか、ほしくないのか。
自分の遺伝子ではなくてもいいのか。
自分の遺伝子を残したいのか。

そのことも手術前に考えておくと、良いのではないでしょうか。

まとめ

というわけで今回は以上となります。

FTMが直面するかもしれない現実をざっくりまとめると、

・治療によって望まない変化がある
ホルモン注射を続けた後や手術をした後に望まない変化があっても、元には戻れないことがあります。
しっかりと情報収集して、デメリットも受け入れられるかどうか確認するといいのではないでしょうか。

・完全には男性の身体になれない
乳房切除術や子宮卵巣摘出術をして、戸籍上男性になっても、完全に男性の身体になるわけではありません
ただし、筋トレによって男性的で筋肉質な身体になることはできるようです。

・生殖機能がなくなる 
生殖機能がくなるからといって、子どもを授かれないわけではありません
非配偶者間人工授精(AID)卵子保存することで子どもを授かっているFTMの方もいるようです。

FTMとひとくくりにしても、どのような治療をするかは人それぞれです。

全員が同じことで悩んでいるわけでもありません。

あなたがどんな治療をすれば少しでも生きやすくなるか、その治療によっておこる望まない変化を受け入れることができるか、将来子どもを授かりたいのかなどを考えるきっかけになれば嬉しいです。

【deidei】

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。