戸籍の性別変更

戸籍の性別変更の6つの条件

性同一性障害 戸籍 性別変更

生まれた時の性別は嫌だ。
性別を変更したいんだけど、どうすれば変更できるのかな?

【deidei】

そんな方に向けて、戸籍の性別を変更するための条件を紹介します。

戸籍の性別変更の条件

性別に関する法律に
『性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律』というものがあります。

その法律に書かれている、性別を変更するための条件がコチラ

家庭裁判所は,性同一性障害者であって,次の1から6までの要件のいずれにも該当する者について,性別の取扱いの変更の審判をすることができます。

  1. 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
  2. 20歳以上であること
  3. 現に婚姻をしていないこと
  4. 現に未成年の子がいないこと
  5. 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
  6. 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

出典:裁判所 性別の取扱いの変更

わかりやすいものもあれば、具体的に何をすればいいの?ってものもありますね。

何のためにある条件なのか、具体的にどうすれば条件を満たすのかを一つ一つ解説していきます!

1.二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること

性別の変更をするためには、生まれた時の性別と自認している性別が一致していない『性同一性障害』であることを証明する必要があります。

証明するためには、二人以上の医師によって認められなければいけません。
二人以上の医師の診断が必要なのは、その診断が間違ってないか確認するためでもあります。

さらに、性同一性障害であると診断するためには、

  • 世界保健機関が定めた国際疾患分類 ICD-10
  • 米国精神医学会が定めた診断基準 DSM-IV-TR
  • 日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン (第3版)」

に沿って診断されないといけません。

また、日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン (第3版)」では、統合失調症など他の精神障害によって、生まれた時の性別と自認している性別が一致していないと訴えている場合は、『性同一性障害』と認められません

※現在は、『性同一性障害』ではなくて、『性別違和』や『性別不合』が使われるようになっています。

2.20歳以上であること

性別の変更は、今後の生活にも影響する重要なものなので、本人の慎重な判断が必要になります

そのため、成人年齢である20歳以上であることが条件になっています。

2022年4月1日から、民法が改正されて、成人年齢が18歳になります。

成人年齢が変われば、こちらの条件の変わるかもしれませんね。

3.現に婚姻をしていないこと

婚姻とは、結婚することです。

日本の法律では、同性同士の結婚は認められていません。

結婚している状態で戸籍の性別を変更してしまうと、同性婚になってしまいます

そのため、性別を変更ための条件として、結婚してないことが加えられています。

現在、同性婚を国に認めてもらうための裁判を全国で行っていますので、
同性婚が認められたら、条件から外れるかもしれませんね。

最新の同性婚裁判の状況はMARRIAGE FOR ALL JAPAN公式HPから確認できます。

また、戸籍の性別変更の続きをするときに結婚してなければOKです。
過去に結婚歴があっても性別の変更はできます

4.現に未成年の子がいないこと

なぜ条件に含まれているかは、よくわかりません。
未成年の子どもがいるの場合、親が性別変更する影響が大きいと考えられてるのかもしれませんね。

もちろん、戸籍の性別を変更した後、養子縁組などで子どもを持つことは可能です

生まれた時の性別が女性で男性に性別変更したFTMの場合では、精子提供により授かった子どもも実子として認められるようになっています。

性同一性障害の男性を「父」と認定、最高裁 第三者から精子提供-HUFFPOST(2013年12月11日)

5.生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

生まれた時の性別での生殖機能で子どもが生まれた場合、性ホルモンによる影響があったり、いろんな混乱や問題があるだろうということで、生殖機能を失うことが条件に入っています。

そのため、手術をして取り除かなくてはいけません。

生まれた時の性別が男性の場合、
『精巣摘出手術』が必要です。

生まれた時の性別が女性の場合、
『子宮卵巣摘出手術』が必要です。

この条件をめぐっては、過去に裁判が行われていました。

性別変更するために不妊手術を必須と定める法律の違憲性を問う裁判で、最高裁が「現時点では合憲」と判断したものの、「憲法違反の疑いが生じていることは否定できない」という補足意見もつきました

出典:OUT JAPAN Co.,Ltd LGBT関連ニュース(2019年1月25日)

今後、性別変更するための不妊治療が違憲と認められることがあれば、条件からなくなるかもしれません。

6.他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

公衆の場で社会的な混乱を生じないために考慮されたものだそうです。

例えば、温泉などで、
女湯に男性器がついた人が入ってきたら、周りの利用者がびっくりしますよね。
そんなことがないようにするための条件です。

この条件についても手術が必要な場合があります。

生まれた時の性別が男性の場合、
『陰茎切除手術』が必要です。
(『膣形成手術』まではする必要ないようです)

生まれた時の性別が女性の場合、
この条件のために手術をする必要はありません

実際に戸籍変更した人数

【deidei】

特例法で戸籍の性別ができるようになりましたが、実際どのくらいの人数が性別変更しているか気になりませんか?

戸籍の性別を変更する人は、特例法が施行されてから年々増え続けていて、

2004年~2019年の15年間で合計9,625人

2019年の1年間では948人

と、多くの方が戸籍の性別変更を行っています。

性別の変更、1万人突破目前-一般社団法人共同通信社

まとめ

ということで、今回は以上です。

最後に、戸籍の性別を変更するための条件と必要な手術についてまとめます。

性別の取り扱いの変更の手続きをするための条件はコチラ

  1. 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
  2. 20歳以上であること
  3. 現に婚姻をしていないこと
  4. 現に未成年の子がいないこと
  5. 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
  6. 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

条件を満たすために必要は手術はコチラ

生まれた時の性別が男性の場合は、
『精巣摘出手術』・『陰茎切除手術』

生まれた時の性別が女性の場合は、
『子宮卵巣摘出手術』

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性同一性障害の戸籍の性別変更に関する特例法について、もっと詳しく知りたい方はコチラの本がおすすめ!

特例法をやさしく解説しているだけでなく、具体的な戸籍の性別変更手続き、戸籍変更後の問題などもQ&A形式で答えてくれている一冊です。

2011年、2013年の特例法改正も踏まえて最新情報も掲載されているので、ぜひ読んでみてください。

【deidei】

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。