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自認する性でオリンピック出場可能って知ってた?

トランスジェンダー オリンピック

2020年の世界国際カミングアウトデー(10月11日)にトランスジェンダーであることをカミングアウトした、元女子プロバスケットボール選手のヒル・ライアンさんや、東京レインボープライドの共同代表を務める、元女子フェンシング日本代表の杉山文野さんなど、スポーツ選手の中にもトランスジェンダーであることをカミングアウトする方が増えてきました。

でも、自認している性別ではなく、生まれた時の性別(身体の性別)で出場してることが多いんじゃないかな…

そこで疑問に思ったのが、2021年に開催されるオリンピックなど、国際的な大会では性別移行した後に自認する性別でもスポーツの大会に出場できるのかな?ってこと。

今回は、FTMなどのトランスジェンダーがオリンピックに出場するときの条件をご紹介します。

トランスジェンダー選手のオリンピック出場条件

2015年のオリンピックガイドライン『IOC Consensus Meeting Guideline』には、トランスジェンダー選手の参加条件について、このように書かれてました。

性別適合手術の必要は無し

【FTMの場合】
条件なしで男性として参加可

【MTFの場合】
下記4つの条件付きで女性として参加可

  • 女性としての性自認を宣言し、4年間継続
  • 競技参加の12ヶ月以上前にテストステロンの血中濃度10nmol/L以下
  • 競技参加の資格を有する期間中を通して、テストステロン血中濃度10nmol/L以下
  • 検査に応じない場合、12ヶ月の資格停止

このガイドラインができたことで、2016年のリオ五輪では、2人のトランスジェンダー選手が参加したことがニュースになりました。
※正式な参加人数や国籍、競技種目は「プライバシーに関わる」として明らかにされていません。

東京オリンピックでもガイドラインの参加基準を採用するようです。

トランスジェンダーの参加基準は現状維持 東京五輪-朝日新聞DIGITAL(2020年3月5日)

東京オリンピックに出場を決めたトランスジェンダー選手

2021に開催の東京オリンピックでは、一人のトランスジェンダー選手の出場が決まっています。

タイ・パタヤで開催された重量挙げの世界選手権に女子87キロ超級で出場したニュージーランドのローレル・ハバード選手(42歳)。
身長183cm/体重130kgの大柄な選手です。

ハバード選手は男子の105キロ超級でニュージーランドのジュニア記録を出した経歴がありますが、男子選手としては20代で一度競技をやめています
その後、30代でホルモン治療を受けて、現在は女子として競技に復帰しました
女子競技に転向して以来、これまで複数の金メダルを獲得しています。

トランスジェンダーの自認する性での出場に対する反応

トランスジェンダーの選手が自認する性別で出場するときによく議論になるのが、男女の体格差

Forbes JAPANでのフェンシングの太田選手と杉山文野さんの対談でも、話題に上がっていました。

内容をかいつまむと、

  • トランスジェンダーの方は「男子の部」「女子の部」のどちらに出場すべきか難しいケースや、自身が望む性の競技に出場できないケースも少なくない  
  • どうしても身体面のギャップは存在する。力などで男性の方が優位なことが多いので、女性が男性の部に出ることはともかく、男性の体をもった人が女性の競技に出るのは卑怯だと言われかねない  
  • 出場条件がないFTMからメダルを取るような候補が現れたら「男性ホルモンの摂取量が多いからフェアではないのではないか?」という議論も出てくるかも

ハバード選手も大会によっては、男の体で女子のメダルを取るのは不公平だと、他国から出場資格取り消しが求められることもあったようです。

自認する性別で大会に出場することに反対している団体もあります。
『Speak Up For Women』というニュージーランドの団体は、スポーツの参加選手を性自認ではなく生物学的性別で分類することを提唱していて、ハバード選手に東京五輪出場権を与えた判断を非難しています。

まだまだ自認する性別で出場して、正々堂々と競技できるようになるのは難しいのかもしれないですね。

まとめ

ということで、今回は以上です。

トランスジェンダーの選手がオリンピックに出場するには、性別適合手術をする必要はなく、FTMの場合は、ほぼ無条件で男性として出場可能です。

MTFの場合でも、テストステロン値などの基準を満たせば、女性として出場が可能です。

実際に、2021年の東京オリンピックでは、MTFの重量挙げ選手、ローレル・ハバードさんが女性として出場を決めています

男性として生まれたことから、生まれ持った男女の体格差が不公平だと批判されることもあるようで、まだまだトランスジェンダーの選手が自認する性別でスポーツ大会に出場するハードルは高いのかもしれないですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。