就職・在職移行

職場で通称名は使える?【通称名使用の具体例】

FTM 職場 仕事 通称名

トランスジェンダー(またはXジェンダー)で、就職するときは本名ではなく、通称名を使えるのか心配…

【deidei】

そんな悩みをお持ちの方に向けて、職場での通称名使用についてご紹介します!

ちなみに私の場合は、
戸籍上の性別が女性でしたが、職場では男性として扱ってもらいたかったので、誰が見ても女性だと思う名前を使いたくありませんでした。

そのため、社内の一部の人と相談して、通称名を使用することができました

職場で通称名は使えるの?

実際に職場で通称名を使っている方はいますが、必ず”使えます”と言い切ることはできません

トランスジェンダーやXジェンダーに対する理解がなかったり、通称名の使用を許可するための社内システムの変更に時間がかかるなど、様々な理由で通称名の使用を断られるかもしれません。

ですが、以下のような場合など、LGBTsでなくても戸籍などの公的な書類とは違う名前を使うことはあります

  • 結婚した女性が旧姓を使用する
  • 外国人の方などがミドルネーム・通名を使用する

そのため、トランスジェンダーやXジェンダーの方の前例はなくても、対応できる企業はありそうです。

更に、通称名の使用OKのLGBTフレンドリー企業も増えています。

※LGBTフレンドリー企業:社内規定や福利厚生などの制度面でLGBTに配慮した取り組みをおこなっている企業のこと

通称名を使用したいことをいつ伝えればいいの?

通称名を使いたいことを伝えるタイミングって悩むところですよね…

書類選考時・面接時・内定後のそれぞれタイミングで伝えるメリット・デメリットをまとめてみましたので、自分はどうしたいのかを考えてみてください!

【書類選考時】
メリット
面接時から通称名を使用できる可能性がある
デメリット
トランスジェンダーなどへの理解のない企業だと、書類選考で落とされる可能性がある

【面接時】
メリット
企業側がトランスジェンダーなどの知識がなくても、その場で説明ができる
デメリット
トランスジェンダーなどへの理解のない企業だと、面接で落とされる可能性がある

【内定後】
メリット
トランスジェンダーなどであることを理由に内定切りされない
(内定切りは法的に問題がある可能性があるため、弁護士と相談してみると良い)
デメリット
トランスジェンダーなどに理解がなく、通称名の使用を許可されない場合がある

これらのメリット・デメリットから、通称名使用を伝えるおすすめのタイミングは、LGBTフレンドリー企業かそうでないかで変わるんじゃないかなと思います。

LGBTフレンドリー企業の場合

おすすめのタイミングは、書類選考時です。

特に新卒採用の選考では、グループワークや集団面接などあり、ほかの就活生と顔を合わせます。

その中で見た目の性別や名前から予想される性別などに違和感を持たれないか不安になることも考えられます。

もし内定をもらってから通称名を使い始めると、同期入社の人に間接的にカミングアウトすることにもなりかねません。

履歴書に「通称名を使用したい」などを記載することで、その後の選考をストレスなく進むことができるのではないでしょうか。

JobRainbowのLGBTフレンドリー企業の求人検索では、各企業がLGBTやダイバーシティに配慮するために、具体的にどんなことをしているのか見ることができます。

例えば、ソフトバンクは、通称名使用OKと記載されています。

※ただし、LGBTフレンドリー企業だからといって、通称名使用が必ずできるわけではありません。ご注意ください。

LGBTフレンドリー企業を検索したい方は、JobRainbowの求人検索などで調べてみてください。

JobRainbowの求人検索はコチラ

LGBTフレンドリー企業ではない場合

おすすめのタイミングは、面接時です。

書類選考では、多くの履歴書から選別していくため、採用コストがかかる人材を選びたがらない可能性もあります

(同じスペックであれば、システムの変更や個別の対応が必要にならない方を選ぶなど)

また、内定後に伝えても良いですが、もしかしたら通称名の使用を認められない可能性もあります。

通称名を使用できなくても、その企業に入社したいなら問題ありません。

そうでないなら、かなりストレスを抱えたまま働くか、内定を辞退するかの選択になってしまいます

メリット・デメリットを考えると、企業側と対面で話ができる面接時が良いんじゃないかと思ってます

面接時であれば、企業側に知識がなかったり、理解がない場合でも、自分自身の話を聞いてもらえるからです。

さらに、内定前に通称名の使用可能か知ることができるので、通称名の使用を認められない場合、内定をもらう前に辞退することもできます

もちろん、メリット・デメリットやおすすめのタイミングは、私の社会人経験からの私見ですので、あなた自身がどうしたいかをしっかり考えた上で決めてください

そもそもどんなところで名前が使われるの?

事前に、職場でどのように名前が使われるかを知っていれば、企業側にどう対応してもらうか確認するときにスムーズですよ!

実際に職場で名前が使われるのはコチラ

  1. 名札
  2. 社員証
  3. 入館証
  4. 名刺
  5. メールアドレス
  6. 資格情報
  7. 社員名簿
  8. 社会保険・口座番号など

①~③は常に持ち歩いたり、ほかの人から見えるようにしていることがあるものです。

④名刺は、社外の人に自己紹介するために渡すものなので、フルネームであることがほとんどです。

見た目の性別と名前から想像される性別が違うと、社外の人へカミングアウトせざるを得なくなる場合もあります

⑤メールアドレスは、社内や社外の人と連絡を取るときに使う公用のものなので、『フルネーム(ローマ字)@会社名.co.jp』などの場合が多いです。

⑥資格情報は、業種にもよりますが、常に資格取得を証明するものを携帯することもあります。

ですが、「戸籍名の記載」を法令で規定されていない場合は、通称名での発行が可能だそうです。

例えば、バスガイドが携帯している「外務員証」は通称名での発行可能です。

⑦社員名簿は、会社によって【社員全員が閲覧できる場合】と、【管理している社員など一部のみ閲覧できる場合】があります。

私の会社では、社内で誰でも閲覧できるフォルダに社員全員の氏名・年齢・住所などの個人情報を記載した名簿を保存しています。

社員全員が閲覧できる場合、そこに記載している名前が本名であればアウティングにつながりますので要注意です

⑧社会保険・銀行口座などは、戸籍上の氏名を使わざるを得ません。

基本的に通称名の使用はできないです。

ただし、保険証については、通称名を表面に記載が可能なこともあるそうです

会社員や教務員、公務員、またその家族が加入する社会保険については、保険者へ問い合わせて確認してみてください!

まとめ

ということで、今回は以上です。

職場での通称名使用については、

  • 通称名の使用OKの企業はあります
  • LGBTフレンドリー企業であれば、通称名使用OKかどうかを事前に調べることができる(JobRainbow)
  • 通称名を使用したい場合は、【書類選考時】【面接時】【内定後】などのタイミングで「勤務中は通称名を使用したい」と伝える
  • LGBTフレンドリー企業の場合は【書類選考時】に伝えるのがおすすめ
  • LGBTフレンドリー企業ではない場合は【面接時】に伝えるのがおすすめ
  • 具体的に名前を使うのは、①名札、②社員証、③入館証、④名刺、⑤メールアドレス、⑥資格情報、⑦社員名簿、⑧社会保険など
  • 資格情報のうち、法令で戸籍上の氏名を記載しないといけない場合は通称名使用NG
  • 保険証は表面の通称名記載OK

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ABOUT ME
deidei
ひっそり埋没しながら暮らしているFTM(女→男に戸籍変更済み)です。 女性として地方で生活→就職のため都会へ→現在は、男性サラリーマン街道邁進中!(7年目) 環境を変えることで、少しずつ、自分らしく生きれるようになりました。 FTMとして生活する中で学んだことや自分自身の経験を、わかりやすく発信していきます。
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